リースバックは2世代にわたるメリットをもたらす

近年、リースバックと呼ばれる不動産活用法が注目を集めています。これは簡単に言えばまとまった資金を得るために自宅を売却する手法の1つなのですが、売却と同時にリース契約を設定し、元の所有者が借り手となることでその家に引き続き居住するというものです。このシステムにより、自宅を売り払った後でも引き払う必要がなく、今まで通りの生活が続けられるというメリットが生まれます。このリースバックですが、現在ではシニア世代を中心に普及が進んでいます。

その理由はいくつかありますが、1つは自宅を購入してから経過した年数が長ければ長いほど、ローンを完済している可能性が高くなるため利用しやすいという点が挙げられます。また、シニア世代であればすでに子世代が独立し、別の場所に自ら家を購入している場合が多いというのも、リースバックを利用しやすい理由の1つに数えられます。次の世代が引き継いでも取扱いに困って空き家のまま放置されるよりは、自分の代できちんと整理をした方が却って子供たちにとってはメリットになり得ます。リースバックによって得られる資金の使途は人によりさまざまですが、リタイアしてから年金を受給するまでの間のつなぎの生活資金として利用する例が多く見受けられます。

また、将来老人ホーム等の施設に入所する場合の準備資金にする、などのケースもあります。いずれにせよ、一度に多額の資金が得られるというメリットがあるため、いろいろな使い方ができます。

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